ふわふわとした巻き毛をイメージさせるヒツジは、干支でいうと8番目で未(ひつじ)と書き、昭和から平成にかけては1931年、1943年、1955年、1967年、1979年、1991年、2003年、2015年生まれが未年となります。
神様への贈り物とされることが多く「聖獣」と呼ばれることもあり、また私たち人間にもその毛や乳、そして肉を提供してくれるありがたい家畜である羊は優しく温厚なイメージですが、未年生まれの偉人は坂本龍馬や土方歳三など、意外にも豪傑が多いようです。
本日は未年の歴史や由来、未年がどんな年になるか、そして未年に生まれた人の特徴や基本的な性格、恋愛、ほかの干支との相性についても詳しくお伝えしていきます。
目次
未年の歴史と由来は?
未年の「未」は、私たちになじみ深い干支の動物にすると「羊」です。
羊は温厚で群れをなして生活をするため、私たち人間が飼いやすい家畜として大切にしてきました。
さらに私たちに必要な衣食を提供してくれる存在としてもよく知られています。
また、神様に捧げる大切な贈り物として使われることも多く「聖獣」とも呼ばれます。
まさに人間とは切っても切れない動物です。
そしてその性質から「平和」や「家庭円満」を象徴する動物でもあります。
また、干支の動物ではなく本来の「未」の漢字には「未熟」などのような言葉にも使われることでもわかるように、今から大きく成長していく段階にある状態を示しています。
そのため、1年の12ヶ月のうちでも、今から葉が生い茂っていく初夏である6月を表すと言われます。
十二支では8番目、月は6番目と覚えておくとよいでしょう。
未年はどんな年になる?
十二支は動物でなく植物の成長に当てはめたという説がありますが、それを取ると8番目は「未」はまさにまだ青い果実、未成熟の状態を指します。
ですから未年はその「未」の漢字が指し示すように、ここからどんどん成熟していくという段階です。
豊かに熟すまであと一歩、というところなので、最後にしっかり努力をすることで幸せが得られる年、つまり踏ん張りどころという状態にあります。
今まで頑張ってきた人は、ここでもうひと頑張りすることで大きな成果が得られる期待が膨らみます。
また、未年から新しいことを始めるとしても、この1年しっかりと下積みをすることで結果を出すことができるという、準備に最適な年でもあります。
逆に、未年に成果を求めるとうまくいきにくい流れがありますから、「この年はじっくり積み上げる年にする!」と予定を変更してしまうのもよさそうです。
未年(ひつじどし)の西暦は?
これまでの未年(ひつじどし))の西暦は以下となります。ここでは少し先の年までまとめていきましょう。
1883年(明治16年) |
これまでに未年(ひつじどし)にはどんなことが起きた?
未年は最後の頑張りどころで、ここでしっかり努力すればその先に大きな実りを得るという意味を持つ年ですが、その年の出来事を見ていくと納得です。
まずは商品で見ていくと、1955年には私たちになじみ深い公衆電話やキンチョールが、1967年には今でもおなじみのリカちゃん人形やチョコボールが発売されています。
そして1979年にはコンピュータ史に残る名機と言われているNECのパソコン「PC-8001」発売されました。
いずれもそこから大発展を遂げていますね。
また、相撲以外にお茶の間でも人気となった高見山が日本初の外国人関取に昇進したのも、いろんなところで今も活躍している朝青龍がモンゴル人で初めて横綱に昇進したのも未年の出来事です。
1919年の未年にはインドのガンジー首相が非暴力・不服従運動を開始し、それは今でも人々の中でしっかり受け継がれていますよね。
南アフリカのアパルトヘイト撤廃も同じ年に起こっています。
そして、あのディズニーランドがカリフォルニアにオープンした1955年も未年でした。
そんな未年に生まれた人たちも、歴史を動かし、その名を後世にとどろかすような人が多くいます。
教科書でも、そして小説などでもお目見えする坂本龍馬や土方歳三、勝海舟なども未年生まれでした。
時代を動かすといえば今はITですが、スティーブ・ジョブズも、そしてビル・ゲイツも未年生まれなのはご存じだったでしょうか?
これらを見ると、未年生まれの人は、まさに時代の流れを変えてしまうほどのパワーを秘めた人が多いと言ってもよさそうです。
未年(ひつじどし)の基本性格と特徴は?
未年生まれの人は、羊の「温厚」「群れで仲良く」のイメージそのままに、柔らかい雰囲気と優しい性格を持っています。
争いを好まず、みんな仲良くいようよ、という平和主義者でもあります。時にはそれが八方美人と見られてしまうこともありますが、それでも波風立てずにうまくやっていけるのは未年ならではです。
元来素直なので、良い指導者に恵まれるとどんどん伸びていきますが、素直過ぎて思ったことをそのまま口にしてしまうことも。
どんな時でもじっくり考えてから、確実に成功できると思えて始めて行動に移すほどの清朝はですが、羊の性質と同じで、大ピンチに陥った時は周囲を驚かせるほどの力を発揮し、乗り切っていく瞬発力も備えています。
未年の人が大きな結果を残せるのは慎重さとこの火事場のバカ力的なものが組み合わさるからと言えます。
未年(ひつじどし)の恋愛傾向は?
未年の人は、恋愛においてもその穏やかな性質は変わることがありません。
好きな人には優しい愛情を注ぎ、その柔らかい雰囲気は癒し以外の何物でもありません。
とてもシャイな性格ゆえに、情熱的な愛情表現などは恥ずかしくてとても……というところがありますが、包容力があるので相手からの愛情表現はしっかりと受け止めてくれます。
そして、寂しがり屋でもあるので、いつも誰かと一緒にいたい気持ちが強く、恋人はなかなか途切れません。普段からその傾向がありますが、恋愛に関しては特に受け身なので、リードしてくれる相手を好み、とても素直についていきます。
また、基本的に争うことが嫌いなので、多少不満があってもぐっと飲みこんでしまうし、自分が我慢すればいいか、と押さえこんでしまいがちです。
ただ、あまりに我慢しすぎると大爆発するのも未年の特徴です。
未年(ひつじどし)男性の性質と恋愛傾向は?
未年生まれの男性は、これと決めたことはとことん追い続ける強さを持っています。
困難に遭遇してもくじけることのない粘り強さも発揮します。
人懐こく優しい性格は他人からも好かれやすく、誰かが困っていると一生懸命に手を差し伸べるので、自然と協力者が周囲に集まってきます。
波風立たないことをよしとし、できるだけもめごとは避けたい平和主義者なので何事も穏便に済ませようとしますが、自分の夢や大切な人を守るためならば戦いもいといません。
恋愛では、自分の話を一生懸命聞いてくれる人に心を傾けやすいところがあります。
一生懸命語る夢を否定することなく、純粋すぎる未年男性を包み込み、全力で応援してくれるような人に魅力を感じます。
未年(ひつじどし)女性の性質と恋愛傾向は?
未年生まれの女性は、その顔を見ると誰もがホッとするような穏やかで癒しのオーラあふれる人です。
どんな時でも落ち着いており、声を荒げることはありません。
未年女性がそこにいるだけでとげとげした雰囲気も消えていくほどです。
しかしながら、そのおっとりした雰囲気とは逆に仕事は早く的確で、努力をいとわずに頑張り続けられるため、周りからも頼りにされます。
そこを魅力に感じてアプローチする人も多いですが、恋愛に関してはかなり慎重です。一目ぼれなどはまずないし、たとえ告白されたとしても簡単にOKは出しません。
しばらく友人としてお付き合いをし、この人なら大丈夫と確信できて初めて「好き」という感情が湧くタイプです。
未年(ひつじどし)の人に備わる仕事運や適職は?
未年生まれの人は、コツコツ努力を続けることに抵抗を持ちません。
新しい仕事に慣れるにはやや時間がかかるものの、一歩一歩確実にやり遂げていくので、周囲が期待する以上の結果を出すことが多いです。
心配性で何度もチェックするところも奏功し、周囲からの信頼を得て満場一致で昇進していきます。
慎重で無茶な挑戦をすることもないため、大きな失敗もありません。
そのため、コツコツ着実に仕事をこなしていく必要性の高い銀行勤務や研究職に向いています。
また、その人当たりの良さと堅実性を活かすことができる公務員や窓口勤務などもまさにうってつけといえます。
逆に、スピードと大胆さを要求されるような仕事には向かず、心労だけがたまってしまうので気を付けましょう。
未年(ひつじどし)生まれの金運は?
未年生まれは、使うよりも貯めることに能力を発揮させることで金運を上げていくことができます。
慎重でコツコツ派な未年は、自分の中で早々に人生設計を立てて貯蓄目標を決め、着実に貯蓄を増やしていきます。
そもそも感情の起伏があまりなく、常に穏やかなのでストレスに負けて衝動的に何かを買うこともなければ、高価なものばかりを買うこともありません。
さらに、何でも大切にする節約精神が身に沁みついていることが多いので、使うことよりも貯めること、そしてお得情報を仕入れて節約できることの方にワクワク感があります。
元来心配性で慎重派のため、じっくり検討してから手を出すので、投資などを行っても損をすることが少ないと言えます。
未年(ひつじ年)の人と相性の良い干支は?
未年(ひつじ)と相性の良い干支は卯年、亥年、午年の3種類です。
未年と卯年の相性
未年も卯年もどちらかというと受け身で、争いごとを好まないところがあるため、最初から気が合います。
同じような考え方を持てる相手には不思議と気を許せるので、すんなり打ち解けられます。
また、それぞれ他人を思いやる気持ちが強いので、何も言わなくても自然と助け合うことができる、理想的なパートナーシップを築くことができます。
どちらも優しくて柔らかい雰囲気を醸し出すので、周囲から見ても魅力的な2人になれます。
未年と亥年の相性
石橋をたたいて渡る未年と、思い立ったら突っ走る亥年は一見真逆で合いそうにありません。
しかし、大切なもののためなら頑張れるという優しさが共通点となって同じ方向を向けるため、意外に良い相性です。
お互いの違いを受け入れ合うことができれば、じっくり計画を立てることが得意な未年と、それに沿って行動力を発揮することができる亥年は最高のパートナーです。
2人がセットでいれば無敵、という関係性を築くことができます。
未年と午年の相性
素直だけれど悩みに悩んで前に出られない未年と、素直だからこそどんどん行動してしまう午年は、お互いに学ぶところがたくさんある関係です。
その素直さで「あの人のこれが素晴らしい」と認め、自分に取り入れていくことができれば切磋琢磨して伸ばし合うことができます。
着実に未来を見据えて準備を整えることが得意な未年の計画を、行動力と粘り強さを持ち合わせた午年が先陣切って実行に移す、ということができれば、特に仕事では負けなしです。
未年(ひつじどし)の人と相性が良くない干支は?
未年(ひつじ)と相性の良くない干支は丑年、戌年、子年の3種類です。
未年と丑年の相性
石橋をたたいて渡る慎重派な部分はそっくりな未年と丑年は、一見似ているように感じられます。
しかし、一緒にいればいるほど異なる部分が多く、衝突が増えていきます。
頑固なところがある丑年と向き合うと、本来波風立てることを良しとしない未年でもなぜかイライラが止まらず、意見のぶつけ合いへと進展しがちです。
なかなか妥協点が見つからずに平行線をたどりやすいため、仲良くしたいならお互いの違いを認め合う努力がかなり必要になります。
未年と戌年の相性
素直で誠実さあふれる戌年と、正直な未年はうまく向き合えそうですが、自分の胸の内だけは秘めがちな戌年が考えていることが見えずに悩まされやすくなります。
それでも、平和主義を貫きたいために何も言わずに我慢して長そうとする未年の姿は、今度は戌年にとって「誠実さを欠いている」と感じられてしまいます。
何かとすれ違いが生じやすく、ストレスの元になりやすいので、仲良く関係を築いていくにはある程度の距離感が必要な2人です。
未年と子年の相性
和を重んじる平和主義な未年と、一見誰とでも穏やかにやっているように見えてそこに打算が見え隠れする子年は、じっくり話し合えば話し合うほど意見が合わない部分が露呈してきます。
その野心ゆえに人に対して批判的な言動が多い子年と、もめるよりは自分が我慢して黙っていればいいと思う未年では何かとかみ合わず、距離を置きたくなってしまいます。
あまり距離を詰めすぎず、たまに会話をする程度の関係の方が無難と言えます。
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ここまで未年について様々な観点から解説してきました。
未年生まれの人は温厚で素直、というのが大きな魅力と言えます。しかし、素直になり過ぎて相手を傷つけることを口にしてしまったり、八方美人に思われてしまうことには注意しましょう。
そして、未年は物事を大成される時期、というよりも極めていく過程に意識を向けることが大切な年になります。ぜひ意識してみてください。
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