古代中国で生まれ、その的中率の高さから注目度の高い四柱推命は、生年月日と生まれた時間から割り出す天干と地支の組み合わせによってその人が生まれ持つ性質や運命を鑑定します。
今回は十干の1つである「庚(かのえ)」が持つ意味や、庚(かのえ)を日干に持つ人の性格、恋愛、仕事、金運などの傾向から、庚(かのえ)とそれぞれの十二支を組み合わせで見る基本的性格や、ほかの日干との相性などについてもお伝えしていきます。
目次
そもそも四柱推命の四柱推命【庚(かのえ)】ってなに？
四柱推命における庚(かのえ)とは、10種類の天のエネルギーを指す、十干の7番目で、五行の性質は金で、陰陽の性質は陽となります。
庚（かのえ）は、金の兄にあたるので、かのえと呼ばれます。
庚（かのえ）にはどんな意味がある？
庚（かのえ）は、切れ味の鋭い刀剣という意味があります。
庚（かのえ）は、十干のうちの1つですが、五行のうちの金と、陰陽の陽の組み合わせで表されます。
五行の金は、金はもちろん、鉄などの鉱物や、それからなる金属、そして金属製のものなどを表しています。
そして陰陽の陽は日向や明るいもの、大きなものや暖かいもの、活動的なものなど、どちらかというと元気で活発、明るくて大きい印象を感じられるような意味を持っています。
庚（かのえ）の人の性格は？
庚（かのえ）の性格は、どんな時でも常に積極性を忘れず、まっすぐ向き合って果敢に挑戦していくというものです。
ほかの人なら絶望してしまうような大きな壁が目の前に現れても、正面から粘り強くぶつかって乗り越えてしまうような強さを持っています。
しかも、他人の力を借りずに自分だけで達成しようという気持ちが強く、その姿勢は周りからの尊敬を集めます。
そのような点も含めて自分に対して絶大な信頼を置き、自信を持っているため、人と比べられることを極端に嫌います。
また、他人から意見されることも苦手なため、どこまでも自分の意見を押し通そうとする頑固な一面もあります。
自分の邪魔をするものは徹底して排除しようと躍起になることも。
庚（かのえ）の人の恋愛傾向は？
庚（かのえ）の恋愛は、一途に相手を愛し、手に入るまでひたすら努力し続けるというものです。
じっくり時間をかけて好きになることよりも、直感的に「この人！」と感じ取ることが多いため、一目惚れもよくあります。
しかし、負けず嫌いであまのじゃくな面が顔を出し、大好きなのに興味がないふりをしたり、いわゆるツンデレと言われるような行動を取ることもあります。
しかし、想いが通じ合えばそれは姿を消し、何でもリードしたい素の自分が戻ってきます。
一途ではあるものの、四六時中ベタベタしたいわけではなく、心が通じ合っていれば常に一緒にいなくてもいいという考え方を持っており、恋人には常に自立し、対等でいられる関係を望みます。
庚（かのえ）の人はどんな結婚をする？結婚後の生活は？
庚（かのえ）の結婚は、お互いのペースを守りながら協力し合える関係を築くというものです。
パートナーに関しては、四六時中一緒にいなくても心が通じ合っていればいい、本当に必要としている時に協力し合えればいいという考え方を持っています。
また、他人から自分のやり方を否定されることを好まないので、お互いのペースや大切にしているものに踏み込まず、足りないところをさりげなくフォローし合いながら一緒に暮らしていくことを望みます。
しかし、基本的には主導権を握りたいので、主な部分は自分がリードしたいという野望を持っています。
家族ができても、真っ先に計画を立て、周りを上手に巻き込んでいき、思い通りにしていくでしょう。
庚（かのえ）の人の仕事運の特徴や適職は？
庚（かのえ）の仕事運は、常に高みを目指していくことで上昇するというものです。
常に新しいことや興味があることにチャレンジしたい気持ちが強く、時には寝るのも忘れて仕事に没頭してしまうこともあります。
自分に自信を持ってはいますが、人に褒められるのも好きで、認められるとさらにがんばる気持ちが高まっていきます。
置かれた環境がハードなほどやる気が湧き、成功へと近付いていきます。
勝利を手にするまでは粘り強くチャレンジし続けるのが特徴的です。
そんな庚（かのえ）の適職は、結果が数字で見えるような仕事で、営業には特に才能を発揮します。
数字から状況を分析して対策を立てることも上手なので、起業して経営側に回ったり、経理を担当したりするのもいいでしょう。
ただ、人に任せるよりも自分が現場にいたいところがあるので、むしろ中小企業やベンチャー企業などに入ると毎日が充実させられるでしょう。
ある程度自由に自分のやり方を貫ける職場ならなおよしです。
庚（かのえ）の人の金運は？
庚（かのえ）の金運は、山を乗り越えるたびに上昇していくというものです。
高いハードルを越えることに喜びを感じる庚（かのえ）は、目の前のことに果敢にチャレンジし続けていたらいつの間にか大成功していたということが多くあります。
社内でのポジションが上がったり、起業した会社が軌道に乗ったりして収入がどんどん高まっていき、そこから人脈も広がり、良い話も入りやすくなってくるでしょう。
ただし、どんな時でも自分が正しいと意地になって周りの意見を聞き入れられなくなると、人からの良い情報も人とのご縁も途切れてしまいます。
あまり意地にならず、時には周囲の話に耳を傾けることです。
それを忘れないようにすれば、金運が上昇するでしょう。
十二支別の組み合わせ「庚子(かのえね)」の性格・特徴は？
庚子（かのえね）の人は、行動力と素早さが魅力です。
頭の回転が速く、これと思ったらさっと行動に移し、物事をスピーディーに判断して解決していくのが得意です。
知識の習得も速く、楽しみながら行うので、経験を積めば摘むほど頼りにされることも増えていくでしょう。
基本的に周りへの気遣いを忘れない良い性質を持っています。
しかし、自分なりのこだわりが強い部分があり、そこはどうしても譲れないと意地になってしまうこともあります。
十二支の組み合わせ「庚寅(かのえとら)」の性格・特徴は？
庚寅（かのえとら）の人は、エネルギッシュで開拓精神旺盛です。
面白そうだと興味を抱いたところに対しては並外れたパワフルさでどんどんチャレンジしていきます。
好奇心も旺盛で、常に楽しいことを探しているでしょう。
そのため、視野が広く、知識も豊富です。
しかし、何かトラブルが起きたりして元気がなくなると途端に何もしなくなってしまいます。
常に目標を持って行動していくことが、パワフルに行動しつづけるための鍵になります。
十二支の組み合わせ庚辰(かのえたつ)」の性格・特徴は？
庚辰（かのえたつ）の人は、華やかでおおらかなオーラの持ち主です。
立ち居振る舞いに品の良さがあふれ、華やかな印象を周囲に与えます。
自信に満ちた自由なふるまいに対しても、こっそり憧れている人も多いでしょう。
気取ったところもなく、周りに対して常に優しく丁寧に接する、穏やかで常識的なふるまいも特徴的です。
しかし、自分の意に沿わないことは徹底抗戦することもあり、普段は見せることのない強い感情表現を行うことがあります。
十二支の組み合わせ庚午(かのえうま)」の性格・特徴は？
庚午（かのえうま）の人は、意思の強いがんばり屋です。
こうする、と決めたらどんなことがあっても達成しようとする強い意思を持ち、粘り強く向き合います。
スタミナもあるので、結局はやり遂げてしまうことが多いのですが、時に自分の体力を過信してしまってエネルギー切れを起こすこともあります。
特に負けず嫌いが発揮されると、人の力を借りずに自分一人で完結しようとするので、自分自身を冷静に振り返りながら調整することも大事です。
十二支の組み合わせ「庚申(かのえさる)」の性格・特徴は？
庚申（かのえさる）の人は、柔軟性のあるリーダーです。
直観が鋭く、状況に合わせて素早い判断を下せるので、たとえ問題が起きてもさくっと解決することができます。
それに必要なスキルも周りを見てまねすることでうまく取り入れる才能の持ち主。
そのため、周りから頼られることや、祭り上げられることが多いでしょう。
しかし、その本心や弱い部分をなかなか周りに見せることができず、一人で深く悩んでいることもしばしばです。
十二支の組み合わせ「庚戌(かのえいぬ)」の性格・特徴は？
庚戌（かのえいぬ）の人は、素直で思いやり深いタイプです。
どんな時でもまっすぐで正義感が強く、曲がったことが大嫌いです。
倫理に反したことが目の前で起こると、そのことや相手に対し、強い憤りを隠しません。
普段は穏やかで、誰に対しても誠実に接しようと努力します。
しかしながら、自分のやり方やペースを大切にしたい気持ちが強すぎて、周りに合わせるのはやや苦手。
そのため、融通の利かない頑固者と思われてしまうこともあります。
「庚」（金の陽）と「甲」（木の陽）の相性は？
庚（かのえ）と甲（きのえ）はお互いの成長に寄与できるという関係性です。
向上心が強い部分が似ている2人は、一緒に協力して物事を乗り越えることで、お互いが磨きあげられます。
それぞれの良い部分を認め、たたえ合うことによってさらなる成長を遂げることができるでしょう。
一生涯大切なパートナーとしてお付き合いができるタイプです。
「庚」（金の陽）と「乙」（木の陰）の相性は？
庚（かのえ）と乙（きのと）はお世話する側とされる側という関係性です。
庚（かのえ）は乙（きのと）を見ていると、あれこれ世話を焼きたくなってしまいますし、乙（きのと）はそれを喜んで受け入れ、その結果成長していくことができます。
ただ、依存しすぎたり、お世話が過ぎたりしないよう、一線を引く気持ちを忘れないようにしましょう。
「庚」（金の陽）と「丙」（火の陽）の相性は？
庚（かのえ）と丙（ひのえ）は部下と上司のような関係性です。
丙（ひのえ）が庚（かのえ）の長所をうまく伸ばし、導くことができればどんどん成長していくことができます。
しかし、丙（ひのえ）が上から押さえつけるようなやり方をすれば、庚（かのえ）はうまく伸びていくことができません。
庚（かのえ）が学ぶ姿勢を大切にすればうまくいきます。
「庚」（金の陽）と「丁」（火の陰）の相性は？
庚（かのえ）と丁（ひのと）は刺激を与え合える関係性です。
何事に対しても一生懸命に向き合う姿勢は似ているものの、考え方が異なる2人は、一緒にいると視野が大きく広がっていきます。
2人で協力することができれば、1人では考えつかないような素晴らしいアイデアが湧きあがり、良い結果を手にすることができるでしょう。
「庚」（金の陽）と「戊」（土の陽）の相性は？
庚（かのえ）と戊（つちのえ）は時間をかけてわかり合う関係性です。
庚（かのえ）にとって戊（つちのえ）は恐れ多い、頭の上がらない相手であり、戊（つちのえ）にとって庚（かのえ）は何となく頼りない世話の焼ける相手という感じです。
しかし、じっくり付き合っていくうちにお互いの違いを認め合い、本音で話し合える関係を築くことができます。
「庚」（金の陽）と「己」（土の陰）の相性は？
庚（かのえ）と己（つちのと）は信頼し合える関係性です。
お互いに「この人になら何でも相談できる」と感じ「何でもしてあげたい」とも感じる間柄です。
共に悩み、共に喜んで成長していく友人のような感覚を覚えるでしょう。
ただし、どちらかが相手のことを見下してしまうと、途端に険悪な雰囲気が漂い始める危険があります。
「庚」（金の陽）と「庚」（金の陽）の相性は？
庚（かのえ）同士はこの上なく強力な味方という関係性です。
性質が似ているために、言葉にしなくてもお互いの気持ちをわかり合うことができます。
同じ目標に向かっていく際には、これほど強い味方はいません。
絶大な信頼を感じられるでしょう。
しかし、ぶつかった時にはお互い一歩も譲らないため、関係が決裂してしまうことも。
「庚」（金の陽）と「辛」（金の陰）の相性は？
庚（かのえ）と辛（かのと）は不思議と惹きつけられてしまうという関係性です。
根本の部分はよく似ているものの、自分には理解できない部分があることに魅力を感じ、惹きつけられます。
一緒にいるとその違いによって楽しめたり、強く惹かれ合ったりするでしょう。
しかし、庚（かのえ）が強くなりすぎると辛（かのと）が離れていきます。
「庚」（金の陽）と「壬」（水の陽）の相性は？
庚（かのえ）と壬（みずのえ）はお世話する側とされる側関係性です。
どことなく危なっかしく、幼く感じられる壬（みずのえ）を見ていると、庚（かのえ）はついあれこれ世話を焼きたくなりますし、その成長を側で見ていたくなるのです。
しかし、過保護になり過ぎるとお互いのためによくないので、突き放すくらいの気持ちを持った方がよいでしょう。
「庚」（金の陽）と「癸」（水の陰）の相性は？
庚（かのえ）と癸（みずのと）はずっと一緒にいられる関係性です。
優しく見守り、時には献身的に世話をしてくれる癸（みずのと）に対し、庚（かのえ）は強い感謝を抱くでしょう。
自分がリラックスできるのはこの人の側だけだと感じ、それにありがたさを感じられれば、お互いをずっと大切にし合える良いパートナーになれます。
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さて、今回は四柱推命で出てくる「己」（つちのと）について解説していきました！こちらのブログでは今後も十干を解説していきますので、今後もぜひ読んでみてくださいね！
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| 甲（きのえ） | 乙（きのと） | |
| 丙（ひのえ） | 丁（ひのと） | |
| 戊（つちのえ） | 己（つちのと） | |
| 辛（かのと） | 壬（みずのえ） | |
| 癸（みずのと） |