古代中国で生まれ、その的中率の高さから注目度の高い四柱推命は、生年月日と生まれた時間から割り出す天干と地支の組み合わせによってその人が生まれ持つ性質や運命を鑑定します。
今回は十干の1つである「戊(つちのえ)」が持つ意味や、戊(つちのえ)を日干に持つ人の性格、恋愛、仕事、金運などの傾向から、戊(つちのえ)とそれぞれの十二支を組み合わせで見る基本的性格や、ほかの日干との相性などについてもお伝えしていきます。
目次
そもそも四柱推命の【戊(つちのえ)】ってなに？
四柱推命における戊(つちのえ)とは、10種類の天のエネルギーを指す、十干の5番目で、五行の性質は土で、陰陽の性質は陽となります。
また、土の陽ということで、土の兄、つちのえと呼ばれています。
戊(つちのえ)の意味とは？
戊（つちのえ）は、どっしりとして、雄大さを感じさせる山という意味があります。
丁（ひのと）は、十干のうちの1つですが、五行のうちの土と、陰陽の陽の組み合わせで表されます。
五行の土は読んで字のごとく土のほか、山や大地、畑などを表しています。
そして陰陽の陽は日陰や日向や光、動くもの、大きいものや温かいものなど、どちらかというと明るくて温かく、安心感があるといった印象を感じられるような意味を持っています。
「戊」（つちのえ）の人の性格は？
戊（つちのえ）の性格は、誰に対しても誠実で親しみやすいというものです。
他人に対してはとても大らかですが、自分自身は小さな約束でもきちんと守ろうとするため、誰からも信頼を寄せられます。
老若男女、年齢問わず常にフラットな姿勢で接するため、人気も高いのが特徴的です。
しかし、自分の邪魔をする人に対しては厳しく対応する一面も持ち合わせています。
自分に対しても厳しいため、目標をクリアするために邪魔になる者は排除してもいきます。
「これはあんまりだ」と感じたり、我慢の限界を超えてしまったりすると急に冷たくなり、関係性を戻すことは難しくなります。
一度ダメだと拒絶したら、二度と受け入れることはない頑固さもあります。
「戊」（つちのえ）の人はどんな恋愛をする？
戊（つちのえ）の人は、友達から恋愛にステップアップするという恋愛傾向があります。
どちらかというと奥手で、恋愛には消極的です。
一目惚れのような衝動的な恋愛感情に突き動かされる恋とは無縁で、相手がどんな人なのか、信頼していいか、好きになっても大丈夫かなどをじっくり見極め、大丈夫だと確信できたら少しずつ恋心を募らせていきます。
安心して好きになれる相手を選ぶため、どちらかというと長い間友達でいた人が恋人にステップアップしたり、信頼できる友人からの紹介などで出会ったりすることが多いです。
好きになると一途ですが、情熱的なアプローチは苦手で、相手が気付いてくれるまでじっと見つめ続ける、というようなパターンが多くあります。
「戊」（つちのえ）の人はどんな結婚をする？結婚後の生活は？
戊（つちのえ）の人は、未来を見すえたうえで安心して愛することができる人との結婚を望みます。
「愛があれば大丈夫」と突っ走ることはなく、浮気の心配はないか、収入は安定しているかなどを冷静に見極めていきます。
自分と同じように真面目で常識的な考え方がしっかりしている人を選ぶので、落ち着いた結婚生活を過ごすことができます。
言いたいことをあまりはっきり言えず、相手が察してくれるのを待つところがあるので、どんなこともおおらかに受け入れてくれるような人であれば、安心感に包まれた結婚生活を送ることができるでしょう。
また、もともと面倒見がよいので、子どもや配偶者のお世話も楽しみながら行うことができます。
「戊」（つちのえ）の人の仕事運の特徴や適職は？
戊（つちのえ）の人は、人を喜ばせることに徹すると高まるという仕事運を持ちます。
生まれつきといっていいほど、人の心をとらえるのが上手で、かつ面倒見が良いので、多くの人の心を掴み、また、愛されます。
心から相手のことを思って発する言葉は人の心にストレートに響き、時には元気や勇気を与え、時には自信を与えて喜ばせることができます。
そのため、戊（つちのえ）の適職は、人に接する仕事全般ですが、中でも相手を指導するような先生と呼ばれる職業、教育係などは天職だと言えるでしょう。
また、相手をおもてなしして幸せな気持ちにすることに喜びを見いだすところもあるため、接客業もお勧めです。
「あなたと会うと元気になれる」という人がたくさん集まってくれるでしょう。
自信を持つためにも、その職業に関する資格を取得することも大切です。
逆に、コンピュータにひたすら向き合うような仕事では能力が発揮できず、モヤモヤしてしまうでしょう。
「戊」（つちのえ）の人の金運は？
戊（つちのえ）の金運は、人に奉仕することでどんどん高まっていくというものです。
人が何を求めているのかを察し、それを提供することが得意な戊（つちのえ）は、多くの人から愛されます。
とりわけ年上からの引き立てを得やすいので、自然と役職が上がったり、独立した人に誘われたりしてステップアップしていくことが多いでしょう。
当然それにともなって収入もアップしていきます。
また、その人当たりの良さから臨時収入などもポンと入ってきやすいです。
そのためにも、人を大切にしていくことが必要です。
自分の邪魔をする人は徹底排除する傾向がありますが、縁を切る前にいったん考え直してみるようにすると、ラッキーを逃さずに済むでしょう。
十二支別の組み合わせ「戊子(つちのえね)」の性格・特徴は？
戊子（つちのえね）の性格は、おしゃれで多才というものです。
世の中の変化を冷静に見る目を持っており、流行の中から自分に合うものを取り入れるおしゃれさんです。
いろいろな知識も楽しみながら修得できます。
とても気さくでいろんな人に愛されますが、人に合わせすぎるところが出現すると疲れてしまいます。
自分のペースをある程度優先して守るようにすると、戊子（つちのえね）さんの持つ存在感が開花され、さらに魅力的になっていけるでしょう。
十二支の組み合わせ「戊寅(つちのえとら)」の性格・特徴は？
戊寅（つちのえとら）の性格は、大胆さが魅力的なリーダーというものです。
大きな目標を持つと、それに向かって着実かつ大胆に進んでいく力強さを持っています。
チャンスに向かって突き進むことで、さらに大きなチャンスを得ていくことができます。
その姿は周りから見るととても魅力的で、多くの人に慕われるでしょう。
ただ、突然燃え尽き症候群のような状態になりやすいので、目標をこまめに立てながら進んでいくと安心です。
十二支の組み合わせ戊辰(つちのえたつ)」の性格・特徴は？
戊辰（つちのえたつ）の性格は、おおらかでマイペースというものです。
小さなことにこだわらず、いつでも自分らしさを忘れないその姿は、周りからとても好感を持たれます。
自分自身が個性的で常に自由であることをよしとしているので、他人に対して口うるさくないのも魅力でしょう。
そのため、人に教える立場になると、上手に育て、伸ばしていくことができるため、新人の教育係として頼りにされることも多くあります。
十二支の組み合わせ戊午(つちのえうま)」の性格・特徴は？
戊午（つちのえうま）の性格は、明るくてエネルギッシュというものです。
どんな時でも自分が先頭に立って周りを引っ張っていく、パワフルでエネルギーに満ちた人です。
まわりによく見られたい気持ちも相まって、どこまでもがんばり続けられます。
瞳を輝かせながら、変化を恐れずに進んでいくその姿は周りから見てとても頼りがいがあるでしょう。
周りを気にしすぎず、自分のペースで物事を成し遂げることを意識すると、大きな結果を残せます。
十二支の組み合わせ「戊申(つちのえさる)」の性格・特徴は？
戊申（つちのえさる）の性格は、明るい社交家というものです。
どんなことでも器用にこなし、それをひけらかさないため、自然と周りに人が集まってきます。
社交的なので、その中から広い人脈を築いていき、それが後々役に立つこともあります。
人生を変えるような出会いにも恵まれるでしょう。
何でもそつなくこなせるものの、物事をコツコツ続ける力も備わっているので、途中で投げ出さずに結果が出るまで続けることができます。
十二支の組み合わせ「戊戌(つちのえいぬ)」の性格・特徴は？
戊戌（つちのえいぬ）の性格は、素直で誠実というものです。
とても素直で誰にでも優しく、相手に寄り添う力があるので相談事を持ちかけられることが多いでしょう。
口が堅いのも、周りから一目置かれる理由になります。
しかし、いろいろなことが同時にできるタイプではないため、一度にいろんなことをやるとキャパオーバーになりがちです。
1つのことに集中して取り組むようにすると、大きな結果を残すことができるでしょう。
「戊」（土の陽）と「甲」（木の陽）の相性は？
戊（つちのえ）と甲（きのえ）は、いざというときには支え合える関係性です。
山が木を育てるように、どちらかというと戊（つちのえ）が甲（きのえ）に力を貸すことが多くなります。
しかし、見返りがなかなか得られずにもどかしくなることもあるでしょう。
そのため、普段は基本的に適度な距離を置く方がストレスもたまりにくいです。
「戊」（土の陽）と「乙」（木の陰）の相性は？
戊（つちのえ）と乙（きのと）は、お互いを幸せにできる関係性です。
大らかでお世話好きな戊（つちのえ）さんは、乙（きのと）さんが伸びていくのを見ていると楽しくなりますし、その優しさに包まれる乙（きのと）さんはできる限りお返しをしようとします。
一緒にいるだけでほっとでき、お互いに幸せを感じられる状態でいられます。
「戊」（土の陽）と「丙」（火の陽）の相性は？
戊（つちのえ）と丙（ひのえ）は、魅力を開発できる関係性です。
特に戊（つちのえ）は、丙（ひのえ）が魅力をどんどん開発し、引き出してくれるため、視界が大きく広がることがあるでしょう。
自分をサポートしてもらうことが当たり前と思ってしまうと丙（ひのえ）に不満がたまってしまうので、感謝を忘れないようにしましょう。
「戊」（土の陽）と「丁」（火の陰）の相性は？
戊（つちのえ）と丁（ひのと）は、兄弟のような関係性です。
戊（つちのえ）が丁（ひのと）のお世話をする形になりやすいですが、自分とはまったく違う感性を持っている丁（ひのと）と一緒にいると、大きな気づきが得られることがあります。
自分の思う通りにしようとせず、ある意味観察対象にしていくことでお互い心地よくいられます。
「戊」（土の陽）と「戊」（土の陽）の相性は？
戊（つちのえ）同士は、よきライバルのような関係性です。
実は人によく見られたい気持ちが強い戊（つちのえ）は、同時に負けず嫌いでもあります。
似ている相手にこそ負けたくない気持ちが募るので、一緒にいると実力以上の力を発揮できます。
お互いに意識し合い、刺激し合うことでそれぞれの道で上昇していくことができます。
「戊」（土の陽）と「己」（土の陰）の相性は？
戊（つちのえ）と己（つちのと）は、最高のパートナーになれる関係性です。
同じ土の陰と陽なので、足りない部分を上手に補い合うことができます。
もともと似ているので気持ちに共感しやすく、相手の考えていることを理解しやすいです。
教えることが得意なので、必要な知識を上手に相手に与えることができるため、側にいると安心できます。
「戊」（土の陽）と「庚」（金の陽）の相性は？
戊（つちのえ）と庚（かのえ）は、相乗効果が得られる関係性です。
教えるのが得意な戊（つちのえ）に教われば、庚（かのえ）はどんどん知識をアップしていけます。
また、庚（かのえ）の飲み込みの速さと応用力を見て、戊（つちのえ）も大いに刺激を受けることができます。
同じ目標に向かっていけば、ハイスピードで結果を出せるでしょう。
「戊」（土の陽）と「辛」（金の陰）の相性は？
戊（つちのえ）と辛（かのと）は、心を許し合える関係性です。
戊（つちのえ）は、なぜか辛（かのと）にはつらい胸の内をさらしたり、弱音を吐いたりできます。
そして優しく話を聞いてくれる辛（かのと）を、心から大切に思い、いろいろとお世話をしたくなるのです。
つらいことがあってもお互いの心の支えになることができるでしょう。
「戊」（土の陽）と「壬」（水の陽）の相性は？
戊（つちのえ）と壬（みずのえ）は、自分にない魅力を感じられる関係性です。
どっしりして動かない山のような戊（つちのえ）と、すべてを押し流す力とスピーディーさを持った壬（みずのえ）は、自分にないものがあって魅力的に見えることが多いでしょう。
あまり近づきすぎると壬（みずのえ）の勢いに押されるので注意が必要です。
「戊」（土の陽）と「癸」（水の陰）の相性は？
戊（つちのえ）と癸（みずのと）は、お互いの癒やしとなれる関係性です。
ただ一緒にいるだけでお互いに安心感を得られます。
また、一緒にいると力がわいてくるので、普段はない力を出すことができます。
共に人生を進んでいくパートナーとしても、仕事のパートナーとしても最高の相性と言えるでしょう。
相手の力を信じることが大事です。
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さて、今回は四柱推命で出てくる「戊」（つちのえ）について解説していきました！こちらのブログでは今後も十干を解説していきますので、今後もぜひ読んでみてくださいね！
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| 甲（きのえ） | 乙（きのと） | |
| 丙（ひのえ） | 丁（ひのと） |