四柱推命・乙(きのと)の意味|性格、相性、十二支別の特徴解説

古代中国で生まれ、その的中率の高さから注目度の高い四柱推命は、生年月日と生まれた時間から割り出す天干と地支の組み合わせによってその人が生まれ持つ性質や運命を鑑定します。
今回は
十干の1つである「乙(きのと)」が持つ意味や、乙(きのと)を日干に持つ人の性格、恋愛、仕事、金運などの傾向
から、乙(きのと)とそれぞれの十二支を組み合わせで見る基本的性格や、ほかの日干との相性などについてもお伝えしていきます。

目次

そもそも四柱推命【乙(きのと)】ってなに?

四柱推命における乙(きのと)とは、10種類の天のエネルギーを指す、十干の2番目で、五行の性質は木で、木の陽である「甲」に対し、乙は木の陰を指します。陽の性質の「甲」と陰の性質の「乙」はセットになっており、「甲」は木の兄「きのえ」、乙は木の弟「きのと」と表すこともあります。

四柱推命の乙(きのと)にはどんな意味がある?

乙(きのと)は、日陰でも静かに成長し、広がっていく草花という意味があります。
乙(きのと)は、十干のうちの1つですが、五行のうちの木と、陰陽の陰の組み合わせで表されます。
五行の木は読んで字のごとく、自然界にある樹木のことですが、そこには草やつる、そして花なども含まれています。
そして陰陽の陽は暗いもの、小さいもの、静かなもの、冷たさのような、やや陰のある、物静かな印象を感じられるような意味を持っています。

「乙」の人が持つ性格は?

乙(きのと)の性格は、物静かな印象からは想像できないほどの情熱と力強さを内面に秘めており、ここぞという時には力を発揮してくれる頼りがいのあるタイプです。
一見他人に興味がなさそうですが、実は他人に執着するところがあり、自分のことを見ていない、認めてくれていないと感じるとそれに対して強い怒りを覚え、時にそれが爆発して周りを驚かせることもあります。
しかし、相手が自分に対して敬意を持ち、誠実に接してくれている間は問題なく、むしろあらゆる面でサポートしてくれる強い味方となります。
意外に野心家で、自分の得意な分野ではトップに立ちたいという気持ちが強く、さまざまな画策をしてその地位をうまく手にすることもあります。

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「乙」の人はどんな恋愛をする?

乙(きのと)の恋愛運は、明確な理想があり、それに向かって突き進む傾向にあります。
普段は誰に対しても気さくで優しいので、異性からの人気は高く恋のチャンスには事欠かないのですが、理想通りの恋人と映画のワンシーンのような恋をしたいという思いが強いのと、実は恋愛に関しては受け身体質のために、恋多きという状態にはなりにくいようです。
また、理想にぴったりな相手が現れると普段のフレンドリーさは立ち消えてしまい、緊張して何も言えなくなってしまうことも。
自分が思いを寄せる相手が自分の気持ちに気づいてくれることをひたすら待ち望む形になりがちのため、人の心の機微に敏感な人であればうまく恋愛関係に進んでいくことができます。

「乙」の人はどんな結婚をする?結婚後の生活は?

乙(きのと)の結婚は、常に自分のことを気にかけ、想いを察してくれるタイプの人と幸せなゴールインを遂げるというパターンです。
自分からあれこれアピールするよりも、相手に自分の想いに気づいて欲しいと望むことが多いので、察しのいい相手と一緒になると幸せを感じられます。
一緒にいるだけで安心できるような、自分をさりげなくリードしてくれるような相手を選ぶことも多いでしょう。
あまり浮足立つことなく、落ち着いた家庭を築いていくことができるでしょう。
元来真面目で誠実なため、裏切りや浮気は絶対に許せません
それがわかった瞬間に普段のおとなしい印象はどこへやら、烈火のごとく怒りだし、収拾がつかなくなってしまう可能性もあります。

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「乙」の人が向いている仕事は?

乙(きのと)の仕事は、機械に向き合って作業をするよりは、どちらかというと人と接する仕事においてその力を発揮できる傾向にあります。
控え目な印象ながらも人当たりがよく、気さくなのですっと相手の心に入り込み、場を穏やかにすることが自然とできるタイプです。
誠実な性格ゆえに真摯に相手に接することができるので、信頼を得てそこから紹介などで仕事の幅が大きく広がることもあるでしょう。
乙(きのと)は、根本的に受け身で、相手がどう出るかを見ながら待つことが多く、あまり何でも積極的に手を出す方ではありません。
そして、野の花のような性質があるため、できるだけ新鮮な風を感じていたいという本能的な感覚を持っています。
そのため、事務所などの無機質なところにこもって一日を終えるというタイプの仕事よりは、定期的に外に出ていくことができるような仕事の方がはつらつとした毎日を過ごすことができるでしょう。
その点では、自然に触れ合う仕事などもお勧めです。

「乙」の人の金運は?

乙(きのと)の金運は、人が運んできてくれることが多いようです。
例えば営業でも、ゴリゴリに売り込んでいくことは得意ではないのですが、相手に寄り添って、親身になって必要なものを考えることは上手です。
そのため、「この人は信頼できる」と太鼓判を押され、紹介が紹介を呼ぶような形になっていくことが多くあります。
周りを大切に、感謝する気持ちを持つと金運もアップしていくでしょう。
また、自分の好きなペースでコツコツ何かを作り上げていくのも上手です。
仕事のかたわら、趣味で始めたハンドメイドが口コミで売れていく、というような流れもつかみやすいです。
一攫千金とはならずとも、コツコツ丁寧にお金を積み上げていくことができるタイプです。

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十二支別の組み合わせ「乙丑(きのとうし)」の性格・特徴は?

乙丑(きのとうし)は、物静かで穏やかなところに丑(うし)ののんびりさ、粘り強さがプラスされます。
どんな時でも声を荒げることもなく、静かにほほ笑んでいる癒し系です。
誰にでも優しい印象を抱かれる乙丑(きのとうし)ですが、芯は誰よりも強く、どんな困難な状況が来ても諦めることなく最後までやり遂げてしまいます。
動き始めるまでは時間がかかっても、立ち止まらずにどんどん進んでいくことができる人でしょう。

十二支別の組み合わせ「乙卯(きのとう)」の性格・特徴は?

乙卯(きのとう)は、真面目で誠実なところに卯(う)の優しさと平和主義がプラスされます。
誰に対しても誠実で礼儀正しく接し、争いごとを好みません。
聞き上手でもあるので、周囲からは頼られることも多くあるでしょう。
細かい作業が得意ですが、時に完璧主義が顔を出し、がんばりすぎて疲れてしまうこともあります。
穏やかで守ってあげたい印象を抱くのですが、実はどんなことも最後までやり遂げようとする芯の強さも持っています。

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十二支別の組み合わせ「乙巳(きのとみ)」の性格・特徴は?

乙巳(きのとみ)は、もともと持っている気さくで社交的な部分に、巳(み)の冷静さが加わるため、何でもそつなくこなすスマートな印象を与えます。
頭の回転も速く、場の空気を読んで対応するのも上手です。
しかし、時に神経質な部分が顔を出し、周りと比較しすぎて深みにはまり、自信が持てなくなってしまうこともあります。
自分は自分と割り切り、繊細な部分を伸ばしていくようにすると、上手に個性を伸ばしていくことできるでしょう。

十二支別の組み合わせ「乙未(きのとひつじ)」の性格・特徴は?

乙未(きのとひつじ)は、どんなことも長く細く続けることが得意です。
人間関係においても、仕事や趣味においても少々のことでは投げ出すことなく、ずっと向き合って付き合っていくことができます。
また、嫌なことがあっても切り替えが上手なのもこの「継続力」を底上げする力になっています。
そのため、研究などで大成功するのも乙未(きのとひつじ)さんに多いタイプと言えます。
どんなことでも正面から受け止めずにかわす能力の高さもあります。

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十二支別の組み合わせ「乙酉(きのととり)」の性格・特徴は?

乙酉(きのととり)は、直観力と行動力に優れたタイプです。
あまり深く考えすぎることなく、思い付いたことを行動に移す力は人一倍です。
継続力がやや足りないものの、最初の勢いがあるのでスピーディーにゴールにたどり着くことができるので、あまり気になりません。
また、子どものように楽天的な性質を持ち、どんな時でも「何とかなるよ」という雰囲気を醸し出しているので、周りにも不思議な安心感を与え、愛されます。

十二支別の組み合わせ「乙亥(きのとい)」の性格・特徴は?

乙亥(きのとい)は、自信と行動力にあふれた人です。
パワフルで、難しそう、大変そうと思うことに対しても果敢にアタックしていく勇気と、それを支える自分への自信をしっかり持っています。
何度でもチャレンジする精神力もあり、周りからみると安定した雰囲気を醸し出す、頼れる人という印象です。
人に対しても優しいのですが、意外にクールな一面も持っており、必要に応じて損得をしっかり計算できるしたたかさも兼ね備えています。

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「乙」(木の陰)と「甲」(木の陽)の相性は?

乙(きのと)と甲(きのえ)は、太くて強い木と、それに支えてもらうツタのような関係性です。
乙(きのと)の方が甲(きのえ)に支えてもらう関係が理想ですが、がんじがらめにしないようにだけ気を付けましょう。
時に不器用とも思えるような甲(きのえ)のまっすぐさを、乙(きのと)の柔らかい雰囲気で緩和できると理想的なパートナーとなれます。

「乙」(木の陰)と「乙」(木の陰)の相性は?

乙(きのと)同士は、草原に仲良く花や草が咲き乱れているように、お互いに助け合い、高めあっていくことができる関係性を持っています。
しかし、まったく同じようにするとぶつかり合いが生じます。
お互いの違うところをしっかりと見つめ、そこを伸ばしていくようにするとぶつかり合うことなく、助け合い、刺激し合える良い関係が築けます。

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「乙」(木の陰)と「丙」(火の陽)の相性は?

乙(きのと)と丙(ひのえ)は、お花とお日様のような組み合わせです。
丙(ひのえ)とほどよい距離感を保つことができれば、すくすくと成長し、良いところを伸ばしてもらうことができるでしょう。
しかし、近すぎると乙(きのと)の方が影響されすぎて元気がなくなってしまいます。
無理に合わせるのではなく、自分のペースを守ることが大事です。

「乙」(木の陰)と「丁」(火の陰)の相性は?

乙(きのと)と丁(ひのと)は、お花と小さな火のような組み合わせでで、乙(きのと)が丁(ひのと)にエネルギーを与える形になりやすいです。
しかし、あれこれ尽くしたり、世話を焼きすぎたりすると小さな火は大火事となり、すべてを焼き尽くして自分も消えてしまうという友倒れになってしまいます。
適度な距離を保つことがお互いに取って大事です。

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「乙」(木の陰)と「戊」(土の陽)の相性は?

乙(きのと)と戊(つちのえ)は、戊(つちのえ)は、草花とそれを育む山のような関係性です。
乙(きのと)はついつい戊(つちのえ)に頼りたくなってしまいますし、戊(つちのえ)にはそれを受け止める力もあります。
しかし、頼りすぎると変な上下関係ができてギクシャクするので、あくまでも自分の足で立つことを忘れないようにしましょう。

「乙」(木の陰)と「己」(土の陰)の相性は?

乙(きのと)と己(つちのと)は、さながら草花と畑のような関係性です。
草花は養分をもらい、枯れて土に戻ったらまた養分になりますから、良い循環がうまく築いていける間柄と言えます。
お互いに助け合っているという気持ちを忘れずにいれば、お互いを必要とでき、いつまでもよい関係でいることができます。

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「乙」(木の陰)と「庚」(金の陽)の相性は?

乙(きのと)と庚(かのえ)は、草花と剪定ばさみのような関係性です。
伸びすぎたものを適度に刈り取ることにより、お庭がきれいに保たれるように、適切なサポートや指導を庚(かのえ)から受けることができれば、乙(きのと)は伸びることができます。
ただし、庚(かのえ)の力が強すぎるとすべて摘まれてしまうので気を付けましょう。

「乙」(木の陰)と「辛」(金の陰)の相性は?

乙(きのと)と辛(かのと)は、お花と宝石のような関係性です。
あまりお互い強く干渉し合うことがない関係性ですが、憧れの辛(かのと)のために乙(きのと)があれこれ尽力する形になることもあります。
お互いに繊細すぎるところがあるので、それぞれの違う輝きを尊重し合いながら、適度な距離を置いてお付き合いをしていきましょう。

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「乙」(木の陰)と「壬」(水の陽)の相性は?

乙(きのと)と壬(みずのえ)は、水草と水をたっぷりたたえた湖のような関係性です。
自分のことを包み込むように育ててくれる壬(みずのえ)さんに、ついつい頼って甘えてしまいたくなるでしょう。
自立する気持ちを持つようにすれば、自分を見守ってくれる、いざと言う時に頼れる存在として良い関係を築くことができます。

「乙」(木の陰)と「癸」(水の陰)の相性は?

乙(きのと)と癸(みずのと)は、草花と惠の雨という関係性です。
癸(みずのと)が乙(きのと)を育んでいき、そこで循環が生まれるため、お互いを支え合う関係性を築いていくことができます。
ただし、お世話が過剰になると水が多すぎて乙(きのと)がおぼれてしまうので、べったりになりすぎないように意識していきましょう。

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さて、今回は四柱推命で出てくる「乙」について解説していきました!こちらのブログでは今後も「乙」以外の十干の特徴も解説していきますので、今後もぜひ読んでみてくださいね!

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甲(きのえ) 丙(ひのえ)
丁(ひのと) 戊(つちのえ)
己(つちのと) 庚(かのえ)
辛(かのと) 壬(みずのえ)
癸(みずのと)