丑年（うしどし）は十二支中2番目の干支で、昭和から令和までは1937年、1949年、1961年、1973年、1985年、1997年、2009年、2021年が丑年に当たります。
丑という字は種子の中で芽が伸び悩んでいることから丑年は「明るい未来に向けて耐え忍ぶ時期」、もしくは2番目の干支であることから「未来に向けた下積みの年」になるとも言われます。
また、丑年の人は大器晩成型でかなりの現実主義、ゆっくり着実に成果を出していく粘り強さが特徴的です。
恋愛では一途で誠実、交際から結婚へ至ることも少なくありません。
そこで今回は「丑年」の由来、丑年に起こった出来事や丑年の人の性質、恋愛や仕事の傾向、そして相性の良い十二支ベスト3などについて、詳しくまとめていきます！
目次
丑年の歴史と由来は？
丑年（うしどし）の丑という字は中国発祥であり、「からむ」「つかむ」という意味があると漢書に書かれています。なかでも「からむ」は、植物の種の中で、芽がうまく出られずに伸び悩んでいる状態を示しているため、丑年はその字にちなんで「明るい未来に向けて、大変な時期を耐え忍ぶ年」になると言われます。
また、丑＝牛は農作業はもちろん、荷物を運んだり、家畜として私たちの生きていく糧になるなどして、私たちの生活に欠かせない存在でした。そしてよく働く牛は「誠実さ」の象徴とされ、また、牛は神の使いと言われることから十二支に入ったと言われています。
ちなみに牛が2番目なのは、自分の歩みの遅さを知っている牛が、前の晩からゆっくり歩いていき、ゴールしようとしたところでその背にこっそり乗っていたねずみがぴょん、と飛び出して1番になったためだそうです。
丑年はどんな年になる？
丑年は種子の中で新芽が伸び悩んでいる様子を指すことから、「今のつらい状況を耐え忍び、発展の兆しをじっと待つ年」になると言われます。子年にまいた種が成長し、本格的に芽吹くまでの忍耐の年であるとも表現できますね。
また、十二支中2番目の干支であることから、いいことが起こる前触れを得る年とも言われます。大きな結果を得るのは先だけれど、着実に発展に向かっていける、そんな年です。
それは丑＝牛だからこそ言えることでもあります。十二支の動物の中で最ものんびりしているのが牛ですから、一歩一歩着実に歩みを進めていく、物事を進展させていくのが大切になります。
丑、牛、どちらの意味を取っても、結果を焦ることなく、今はむしろ下積みの時、黙々と目の前にある自分の仕事をこなすことが将来の成功につながる年になると言えそうです。
丑年（うしどし）の生まれ年
これまでの丑年（うしどし）の西暦は以下となります。ここでは少し先の年までまとめていきましょう。
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1889年(明治22年) 1901年(明治34年) 1913年(大正2年) 1925年(大正14年) 1937年(昭和12年) 1949年(昭和24年) 1961年(昭和36年) 1973年(昭和48年) 1985年(昭和60年) 1997年(平成9年) 2009年(平成21年) 2009年(平成21年) 2021年(令和3年) 2033年(令和15年) 2045年(令和27年) |
これまでに丑年（うしどし）にはどんなことが起きた？
丑年は、今のつらい状況を耐え忍び、発展の兆しをじっと待つ年、いいことが起こる前触れを得る年と言われます。
歴史上で実際に起きた出来事を見ながらじっくり検証してみましょう。
1937年には盧溝橋事件が起き、何年にもわたる日本と中国の全面戦争のきっかけとなりました。
1949年には毛沢東が中華人民共和国を建国し、新たな歴史がスタートすることとなりました。また、日本がWHOに加盟した年でもあります。
1961年には、今も続くNHK朝の連続テレビ小説放送が開始されました。また、世界初の宇宙への有人飛行が行われました。そして、後々黒人初の大統領となるバラク・オバマ氏はこの年に生まれています。
1973年には第一次オイルショックが起きて買占め騒動も起こり、まさに伸び悩む忍耐の年の象徴となりました。しかしこの年、大手コンビニエンスストアチェーンが1号店を出店もしています。この年から今の便利な生活が始まったんですね。
1985年は、今も大人気の「スーパーマリオブラザーズ」が新発売となった年です。つくば万博も開催されています。
1997年には、香港が中国に返還されました。日本では多くの銀行や証券会社が破綻し、不況を耐え忍ぶ年になっています。
2009年は裁判員制度が開始されています。そしてメジャーリーグで日本人選手の活躍が目覚ましかった年です。
そして2021年には、同じくメジャーリーグにおいて大谷翔平がMVPを取ったのは記憶に新しいところです。
丑年は確かに苦しく、耐え忍ぶしかない出来事も多かった一方で、後に長く続くような明るい話題も多かったようです。
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丑年（うしどし）の基本性格と特徴
丑年の人は誠実で勤勉、動き出すのは遅いものの、最終的には大きな成果を出す、大器晩成型です。
動き出すのが遅いのは慎重だから、そしてじっくり細かく計画を立て、着実に進んでいこうとするからです。そしてどこまでもリアリストであるからこそ実現可能な状態に落とし込み、粘り強く頑張り続けます。そのため、途中で投げ出すことはまずありません。他人に影響されず、自分のペースを守れることから安定感があり、周囲からの信頼も厚いタイプです。
しかし、やや人見知りなうえに口がうまくないので、なかなか周囲に理解してもらえません。やや頑固なところもその要因となります。
若いころから老成したような雰囲気を持つことも要因となり、周囲に合わせるのに苦労しますが、年齢を重ね、経験を積んでからは信頼できるリーダーとしての頭角を現していきます。
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丑年（うしどし）の恋愛傾向
丑年は、恋愛においても慎重なスロースターターです。
とても真面目で、お付き合い＝結婚、くらいの感覚を持っているため、簡単に誰彼お付き合いをしたりしません。慎重に好きになる相手も選んでいくので、この人こそ、という人が見つかるまで時間がかかりますが、いったんお付き合いが始まるとわき目もふらず、一途に相手を愛します。そのため、浮気などの心配も皆無と言えます。
誰かを好きになってもなかなか想いを伝えることができませんが、一度お付き合いが始まると、自分の愛情をとても素直に表現します。愛のこもった優しい言動をもってパートナーに接することができるので、愛に溢れた関係を築くことができるでしょう。
マイペースで頑固なところ受け入れてくれるような包容力のある人や、自分の恋愛ペースを理解し、寄り添ってくれるようなやや古風な人が好みです。
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丑年（うしどし）男性の特徴は？
丑年の男性は真面目で意思が強く、プライドの高い一面を持っています。
強い信念や野心を持ちつつもそれを悟らせず、いつでも穏やかな雰囲気をまとっています。周囲に頼られることを喜びとしており、そのために自分を磨く努力をし続ける強さも持っています。また、理想も高く、恋愛と仕事はもちろん、すべてとうまく両立させたいと強く望んでいます。
恋愛においても、自分の気持ちを相手に悟られないようにしがちですが、一度心を開けばその愛情を一途に注いでくれます。浮ついた関係を良しとしないので、最初から真剣に付き合えるような、やや古風な女性を好みます。自分に合わせ、一歩後ろを付いてきてくれるような人ならなおよしと思っています。
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丑年（うしどし）女性の特徴は？
丑年の女性は人当たりが良く、誰に対しても穏やかで優しいのが特徴的です。
情に厚く、他人の気持ちに寄り添うことも上手でしょう。しかし、裏切りや不正には厳しく、曲がったことが嫌いなので相手のそういう一面を見るとさっと離れてしまうドライさもあります。心をオープンにして周囲と接しているように見えても本心は明かさず、適度な距離を保っていくのが上手なのも特徴です。
恋愛においては一途な愛情深さを発揮します。この人と思った相手にだけ自分の本心をさらけ出す用心深さがありますが、一度心を開けば一生懸命に相手に愛を注ぎます。寂しがり屋なので、あまり放っておかれると不安になりやすい面も。
そして、いつも上を目指して頑張っている人や、頼りがいのある人を好みます。
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丑年（うしどし）の人に備わる仕事運や適職は？
丑年の人の仕事運は、人間関係を円滑にできるかどうかが鍵になります。
真面目で粘り強い性質と、高い計画性からどんな仕事でもうまくこなすことができるのが丑年です。しかし、何かを模索するよりも、「これをやって」と与えられた仕事をコツコツ積み上げる方が得意です。
反面、融通が利かないところがあるので、それを助けてくれる人が必要です。本来愛情深い丑年なので、それを理解してくれる人が増えることで苦手分野をサポートしてもらえたりして、仕事がしやすくなっていきます。
そんな丑年の適職は忍耐力があり、誠実さを活かせる銀行員や会計士、またノルマがある仕事にもやる気が湧くので、「今日のノルマはここまで」と、裁量に融通が利く、コツコツ営業も得意です。
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丑年（うしどし）生まれの金運は？
丑年の人の金運は基本的に安定しています。
仕事も貯蓄もコツコツ続けることを得意としており、常に冷静で計画性があることから衝動買いもしません。むしろ目的別に貯蓄をすることを楽しめる性質もあるため、堅実な金運を育んでいると言えます。余程のことがない限り困窮することもないでしょう。しかし、余分なこととして交際費を削ったりもするのでそこは注意が必要です。人が財になることも意識しておきましょう。
そんな丑年が財を増やす方法は、増やすことを目的にした投資商品などを探すことです。
冷静な判断力と分析力、そして粘り強さをもってすれば、金利の良い商品を探すのは丑年にとって造作もありません。それらを活用すれば、不労所得を得ることも可能です。
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丑年（うしどし）の人と相性の良い十二支は？
丑年と相性が良い十二支は巳年、酉年、子年の3つです。以下に解説していきましょう。
■丑年と巳年の相性
堅実で粘り強く物事に取り組める丑年と、コツコツとした努力を重ねることをいとわない巳年は、堅実でコツコツ型という根本的な性質が似ているため、波長が合いやすいです。
人の気持ちを察するのが得意な巳年は、口下手で表現が苦手な丑年の心情をうまく理解し、寄り添うことができます。
価値観は異なっていても、それが鼻につくことなく、自分にないものを素直に「すごいな」と尊敬でき、それが刺激になってお互いの視野や世界が広がります。
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■丑年と酉年の相性
理論的に物事を筋道立てて考える丑年と、直感で動く酉年は一見合わないようにも感じられますが、うまくお互いの足りない部分を補い合うことができます。
自分の胸の内や考えを伝えるのが苦手な丑年に対し、人の気持ちを察するのが得意な酉年がうまく接することができるため、行き違いも生まれにくいです。そんな酉年には丑年も自然と心を開くことができます。
だからこそ、酉年の誘いに乗り、広い世界へと飛び出していき、成長させてもらえます。
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■丑年と子年の相性
この組み合わせは、やや不器用ながらも一途に頑張る丑年を、柔軟性に富む子年が支えるような関係になりやすいです。
性格や性質を越えて、干支の1番と2番という近しい関係性であることから、無理に合わせなくてもわかり合える絆が子年と丑年の間にはあるようです。
ふと周囲を見渡すと近くにいる、同じ場面に遭遇するということが多く、自然と寄り添う形になります。ある意味、赤い糸で結ばれているかのような関係性を築くことができるでしょう。
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丑年（うしどし）の人と相性が良くない十二支は？
丑年と相性が良くない十二支は未年、辰年、午年の3つです。以下に解説していきましょう。
■丑年と未年の相性
自分のペースが何より大事な丑年と、周りに合わせることをよしとする未年は、大事にするものが違うため、歩調が合いません。
しかもどちらもが穏やかな見た目と頑固な内面を備えているため、互いに譲ることができず、険悪な雰囲気に陥ってしまいます。適度な距離があればもめることはないので、できる限り近づかない方が無難です。
どちらかが大人の対応をすると決められない限り、近くなればなるほどストレスがたまりやすくなります。
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■丑年と辰年の相性
どこまでも現実を見つめ、地に足を着けている丑年と、夢見がちで高い理想を追いかけ続ける辰年では、お互いを理解し合うことがかなり困難です。
まるで別の星に住んでいる人同士が出会ったかのように、お互いが何を考え、何を言っているのかわからない、ときょとんとしてしまいます。
一緒にいても実害はないのかもしれませんが、話し合ってお互いを理解しようと思うとなかなか難しく、またどちらかに合わせることも困難となるでしょう。
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■丑年と午年の相性
何事も時間をかけてじっくり取り組みたい慎重派の丑年は、勢いとポジティブさで突き進む午年はペースが違いすぎて、一緒にいると疲れてしまいます。
丑年が時間をかける長期決戦を好むのに対し、短期でさっと決めてしまいたい午年ではスタートから違い、特に頑固な部分のある丑年はそのやり方を受け入れることができません。
同じ目的に向かっていくと何かと不協和音を引き起こしてしまいます。初めから別々の方向を向く方がお互いのためかもしれません。
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まとめ
ここまで丑年について、様々な観点から解説してきました。
丑年は「明るい未来に向けて耐え忍ぶ年」、「未来に向けた下積みの年」とされており、過去には未来に繋がるような出来事が起こった年でした。そして、丑年の人の最大の特徴はその粘り強さにあります。すぐには成果が出せなくても、着実に歩みを続けることから、最終的に大きな成果を得ることができます。
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